フットサルをすればサッカーは上手くなる!は本当か?【GOEN長本コーチ】

フットサルをすればサッカーは上手くなる!は本当か?【GOEN長本コーチ】

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近年、育成年代でのフットサルの導入は、
サッカー上達に良い。とされる意見が多くなってきており、
JFAの指導者教本にも、少人数でのミニゲーム(3対3)やフットサルの導入などを推奨している。

ただ、否定的な意見があるのも事実だ。
狭いコートでのプレーばかりをしていると、
小手先だけのプレーが増える。
ロングボールを蹴るのが下手になる。
フットサルボールは弾まないから簡単に扱えてしまい、
サッカーボールだと、なにも出来ない選手になってしまう。
など…

まっすぐに僕の想いを伝えるならば、
これは、フットサルを「知らない」人が言っている否定的な意見だ。

サッカー指導者の中で、
Fリーグ(日本フットサルリーグ)を観に行った事がある人はどのくらいいるだろうか。
また、スペインや、ブラジルなど、世界のトップリーグの試合を映像から学び取ろうとした事はあるだろうか。
恐らく少数派になるだろう。
もちろん、僕の周りにはフットサルから学ぶ事をよしとしている指導者の方が多い。

大多数の指導者や保護者などは、
地域のフットサル場などで行われている民間の「草フットサル」や、
各都道府県リーグなどで、自身がプレーをした経験があるなどが、
「フットサル」なのだろうと思う。
これは、各都道府県でプレーしている選手や、チーム、
フットサル場で、娯楽としてフットサルを楽しんでいる人達を否定している訳ではない。
フットボールの楽しみ方は、人それぞれだ。
だから、世界的にもフットボールは愛されるスポーツである事は間違いない。

僕が言いたいのは、
「指導」「育成」に関わる人間として、
フットサルを競技として「知ろう」としているか。
この部分の学びの姿勢が重要だと思う。
先日、Jリーグの某チームの監督が、
自チームの軽いプレーをしていた選手に対して、
「フットサル選手か」と比喩していたとの記事が載っていた。
非常に残念である。
名古屋オーシャンズの森岡選手などの、
日本トップ選手のプレーを是非目の前で見てみてもらいたい。
実際に対峙すると、
猛獣を目の前にしているかと思うくらいの、迫力と緊迫感がある。


現バイエルンミュンヘンのグアルディオラ監督は、
バルセロナ時代、フットサルの試合は勿論。
バスケットボール、ハンドボールなどからも学んでいた。
というのは有名な話だ。

サッカー指導者には、
フットサルの競技特性をもっと知ってほしいと思う。

その中で、指導者が必要なものを吸収すれば良いではないか。
と思う。


僕自身、Fリーグや、Fリーグの下部組織、海外のチームでプレーした経験がある。
しかし、日本のトッププレーヤーにはなれなかった。

選手引退後はフットサルチームの指導や、
育成年代のフットボラー達への指導に関わっているが、
フットサルを「知っている」のか。
と聞かれれば、「知っている」と答える。
しかし、まだまだ知らない事が多すぎるため、
ひたすら学ぶしかないと思っている。

僕はフットサルの指導者として、
知らない=否定
を今まで多くされてきた。
これはしないようにしている。
フットサル以外でも、サッカーは勿論、様々な競技を観る機会を増やしているし、
一切否定しない。
なぜなら、フットサル以上に知っているものがないからだ。

だから、学びが非常に多いと感じる。

またまた、話が逸れてしまったが、
フットサルをプレーする事は多くのメリットがある。

サッカーコートの約4分の1の大きさのコートの中に、
サッカーの約半分の人数がプレーする。
単純計算で、1人に与えられたスペースが、
サッカーの半分になる。

よって、常に相手選手、味方選手ともに「近い」
状況でプレーする事が多くなる。
この事で、「判断」する量が増え、
「判断」のスピードが求められる。

じゃあ、ミニゲームでも良いのでは?
という意見もあるだろう。

それは違うと言いたい。

5対5という競技の中で、
「判断」の量、スピードが求められる競技で、
どのようにして勝つか。
何十年も、様々な有能な指導者達が考え出してきた
「戦略」「戦術」
がある。
そのための「トレーニング」も充実している。

競技としての「歴史」がある。

そこから、学ぶべき事は多すぎる。

常にゴールが近い分、
ゴールへの意識が勝手に高まるのではないか。

ボールを奪われて、歩いている選手などいない。
なぜならゴール間が近い分、すぐに得点に直結してしまうから。
頭と心と身体が反射的に「切り替える」
子供達に強要せず、自然に身につけてほしくはないか。

フットサルボールは弾まないので扱いやすい。
扱いやすいと、ボールへの愛着が湧き、
子供達の「自信」に繋がるのではないか。
「自信」がある子は、「挑戦」する機会が増えるのではないか。

ボールを正確に扱う技術を身につければ、
身体の発達とともにロングボールも正確に蹴れるのではないか。

フットサル指導者として活動している分、
やはり肯定的な意見に偏ってしまう。
しかし、客観的にみてもデメリットが見つからない。

僕が高校生のとき、
周りに比べて、本当に下手くそだった。

そんな僕が「Fリーグ」のピッチに立った事で、
フットサルがバカにされた事もあった。

しかし、サッカーが上手かった人たちとボールを蹴ったときに、
びっくりさせた。
「あの長本が。。。」
と。

20歳から真剣にフットサルを始めたが、
自分でも驚くように、成長したと思う。
何度もいうが、トッププレーヤーにはなれなっかったが。。。

フットサルに精通する良い指導者にも恵まれた。

「なんで、子供のときにフットサルをやっていなかったんだ!!!」
「フットサルをしていれば、もっとサッカーを楽しめたのに。。。」
と凄く感じた。

これが、
『フットサルをすればサッカーは上手くなる!は本当か?』
の僕なりの答えにさせてほしい。

フットボールは色々なジャンルがある。
フットサル、サッカー以外にも、
ビーチ、ストリート、フリースタイル、ブラインド、デフ、セパタクロー…

色々な「フットボール」
を子供達に知ってほしいし、経験してほしい。

どれも最高に楽しいはず。

僕自身も今後も色々な「フットボール」に触れ合うつもりだ。
色々なものを「知り」
もっと、好きになりたい。

その中で、僕はフットサルを一番愛しているだけだ。

日本にも「Fリーグ」というフットサルのトップリーグがある。
子供達は、指導者、保護者の方には是非、観に行ってもらいたい。
そして、そこをきっかけに、「知る」ことからはじめてほしい。
子供達に夢をもたせてくれる試合を、
選手、監督、スタッフはしてくれるはずだ。

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  • 長本大将
  • ■フットサル歴 2006-2007プレデター浦安セグンド 2007-2009バルドラール浦安セグンド 2009-2011バルドラール浦安 2011-2012バルドラール浦安セグンド 2012-2013浙江黄龍(中国) 2013-2014バルドラール浦安セグンド ■現在の活動 バルドラ...

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