春生まれ(4月・5月・6月)はサッカー選手になる上で優位なのか?

春生まれ(4月・5月・6月)はサッカー選手になる上で優位なのか?

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上図が平成12年時の一般的な誕生月の分布です。

月によってほぼ差がないことが分かると思います。このように「月によって出生数に大きな偏りはない」ことを前提にした上で、今回は誕生月とサッカーにどのような関係性があるのかを調べてみました。

『トップのサッカー選手には誕生月が春(4月・5月・6月)が多い』

これは、従来から言われていることであり、現場のサッカーコーチであれば、選手(子供)の誕生月とサッカーの実力には、体感として大きな相関関係を見出しているのではないでしょうか。

凄まじい勢いで成長していく子供にとって、数か月の生まれる月が異なるだけで、大きな差として表れます。それが、成長期であれば、尚更に大きな差になるのです。

本考察は、特定の月もしくは季節に生まれた選手に優位性があることを見つけるだけでなく、そこからサッカーの教育について考えることを目的としています。いくつかのデータを元に考察していくので、数回に分けて掲載させて頂きます。

ジュニア世代の誕生月分布を調べる前に、ジュニアユース以降でも同様の傾向があるのかを調べようと思い、U23以下の日本代表選手の誕生月を調べてみました。

サッカー日本代表(U-15)の誕生月分布

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上図が、U-15のサッカー日本代表(2016年5月現在)の誕生月分布図です。

サンプルが少ないのですが、それでもある程度の傾向は見えてきました。

やはり、誕生月が春(4月・5月・6月)に偏っているのが分かります。均等分配すれば、春(4月・5月・6月)の出生数は25%になるはずですが、35%になっています。更に、「春夏:秋冬」だと「70:30」になるので、明らかな傾向があることが分かります。

サッカー日本代表(U-16)の誕生月分布

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上図が、U-16のサッカー日本代表(2016年5月現在)の誕生月分布図です。

U-15の分布図と比較すると、より春生まれ(4月・5月・6月)の優位性が顕著になってきました。

サンプル数の少なさによるバラつきを考慮しても、関連性があると仮定して分析を進めても問題無さそうに思います。

サッカー日本代表(U-17)の誕生月分布

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上図が、U-17のサッカー日本代表(2016年5月現在)の誕生月分布図です。

ここでは、春生まれ(4月・5月・6月)にかなり大きな優位性が見受けられます。春生まれ(4月・5月・6月)が全体の50%以上を占めています。更に、「春夏:秋冬」では「86:14」という大きな開きになりました。

U-17が偶然にも極端なデータになった可能性はありますが、それでもかなり大きな傾向があると見て間違いないのではないでしょうか。

サッカー日本代表(U-23)の誕生月分布

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上図が、U-16のサッカー日本代表(2016年5月現在)の誕生月分布図です。

U18とU19では顕著な傾向が見られなかったので、年次を飛ばしてU23の傾向を調べてみました。結果として、春生まれ(4月・5月・6月)の優位性は若干弱まっているように思います。

これらの情報を踏まえると、U17のデータは例外ですが、年次が下がるごとに春生まれ(4月・5月・6月)の優位性が高まっていくという仮説が立てられるようになります。

普通に推測するだけでも、若年時の数か月と成年時の数か月は、意味合いが全く異なります。そのため、年次が上がるにつれて、その優位性が緩和されるというのは有りえそうな話です。

サッカー日本代表(U-15~U23)の誕生月分布

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上図が、U-15~U23のサッカー日本代表(2016年5月現在)の誕生月分布を割合にしたものです。

このデータから分かるのは、春生まれの優位性がほとんどの年次で明確に表れていることと、「春夏:秋冬」で比較すると、年次が下がれば下がるほど、大きな開きが生まれてくるということが分かります。

以上のことから、前述の「年次が下がれば春生まれ(4月・5月・6月)の優位性が顕著になる」という仮説が成り立つための根拠がより強くなりました。

以上のように、日本代表U23以下の選手データを見ただけでもこのような傾向が分かるようになりました。但しこれは、U15以上のデータなので、ジュニア世代はまた異なるデータ分析ができる可能性があります。

次回は、サッカー・ジュニア世代における春生まれ(4月・5月・6月)の圧倒的優位性について考察したいと思います。

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