自分で考えるサッカーを追求する【FC千代田:中村圭伸監督】vol2

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本コーナーでは、現役のサッカー指導者にインタビューして、各指導者が持つ理念や独自のメソッドを紹介してもらいます。

日本は8000チームほどの少年サッカーチームがあると言われています。更に、それと同等以上の数でサッカー指導者が存在します。しかし、そういった指導者の実態は、各サッカーチームに所属してみないと分からないのが現状です。

そこで、マイボ!編集局がインタビューし、彼らのサッカー指導を明らかにしていきたいと思います。これにより、サッカー少年少女達のチーム選びや、日本のサッカー育成に貢献することが目的です。




チーム全員が司令塔になるようなチームが理想

マイボ!編集局:
現状、チームの完成度としてはどうでしょうか?

中村圭伸監督:
まだ未完成です。しかし、伸びるための下地はかなり良い感じで出来てきました。究極の理想は、出場した全選手が司令塔としてサッカーを組み立てられるチームです。これは、先ほどお話した「自分で考えて、駆け引きできるサッカー」の最高形です。現状は、フィールドの数名が司令塔に近い役割を出来るようになっている状態なので、これからもっと増やしていきたいと思っています。

マイボ!編集局:
サッカーの指導以外で、子供との接し方に気をつけていることはありますか?

中村圭伸監督:
子供の表情を見るようにしています。練習で頻繁に子供と会っていて分かったことは、毎日表情が違うんです。本当は、子供全員から学校や家庭で何があったのか?とヒアリングする必要があるのですが、現実的にそれは難しいです。そのため、日々の表情の違いを見ることで、読み取る努力をしています。

マイボ!編集局:
表情を読み取ることで、どのような効果が出てくるのでしょうか?

中村圭伸監督:
指導の仕方に違いが出せるようになります。例えば、家庭で問題を抱えている子供がいたとして、その子に無下に厳しい言葉をかけたら、逆効果にしかなりません。子供の心境を汲み取った上で、声をかけてあげれば、それは伝わるようになります。

マイボ!編集局:
保護者と接する時には、何を気をつけていますか?

中村圭伸監督:
子供の現状を具体的に伝えるようにしています。サッカーのコーチは、親や先生の次に接する頻度が多く、しかも他では見せないような姿を見せてくれます。それを親に伝えることで、教育の力になれればなと思っています。特に良いところは重点的に伝えますね。そうすれば、子供の長所がより伸びるので。

マイボ!編集局:
サッカーをやっている子供をもつ保護者に協力してほしいことはありますか

中村圭伸監督:
子供との接し方を一緒に考えてほしいです。例えば、ご両親が厳しめに子供と接している中で、コーチも厳しく接する必要があるのかは判断できません。もしかしたら、コーチぐらいは優しく接してあげる必要があるかもしれません。サッカーコーチは子供と接する頻度が多いので、子供の教育に一緒に参加している自覚を持っています。そのため、普段子供にどのような言葉を投げかけているのかを教えてもらい、コーチの接し方も考えるようにしています。もちろん、教育の指導方針はご両親に主導権がありますので、あくまでも相談の上で決めるようにしています。

マイボ!編集局:
中村監督自身はどのようなキャリアでサッカーの指導者になったのですか?

中村圭伸監督:
私は市立船橋高校の選手でした。しかし、技術的にも身体的にも、全国から集まったエリート選手に敵わず、挫折を経験しました。それでも歯を食いしばって、練習に励んでいる中で、一つ一つのプレイを考えたり、各選手の長所短所などが見えてくるようになりました。その時に、私は選手として大成できなくても、指導者としては可能性があるのではないかと考えるようになったのです。そこで、高校卒業後は学校に通いながら、サッカーチームで武者修行のためにコーチ経験を積ませてもらいました。更に、チーム経営をするためには、経営を学ぶ必要があると考えて、ベンチャー企業で働くこともしました。それらの集大成として、今はFC千代田の監督をやらせてもらっています。

マイボ!編集局:
これまでの指導者経験の中で、印象に残っている子供はいますか?

中村圭伸監督:
私が23歳の時に出会った子供達は今でも印象に残っています。当時、そのチーム内では弱いと言われている代がありました。最初は、身体能力が低い子供が多く、身長も低い状態でした。しかし、技術習得への意識が高く、私が5通りの練習を教えたら、自分達で10通りの練習を作り出すような子供達でした。その当時の成長としては、県ベスト16でしたが、その後の進路が素晴らしかったです。その代のほとんどが、Jリーグの下部組織や各都道府県の強豪高校に入っていきました。身体的に優れていなくても、自分の武器を見つければサッカー選手として大きく成長できることを教えてくれた子供達でしたね。


中村圭伸監督とインタビューしてみて、最も驚いたのが視点の高さです。日本のサッカー界や子供達の将来を見据えて、サッカー指導と向き合っていることが伝わりました。地域のサッカーチームにも、このような素晴らしい指導者がいるのであれば、まだまだ日本サッカー界は成長していくなと実感できました。

中村圭伸監督、インタビューにご協力頂き、本当にありがとうございました!

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