「転ぶ時に手が出ない子が増えた」は何故か【崎野コーチ】

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今回はキッズについて書きたいと思います。キッズとは主に幼児期・3~5歳の子どもたちのことを指します。私は縁あって幼児と関わりを持つ機会がたくさんあり、見ていて思うことがあります。

「転ぶ時に手が出ない子が増えた」

転ぶ時に手が出ないということはケガの重症化にも繋がることがあり、非常に危険です。なぜ、手が出ない子が増えたのか?ここでいくつか仮説をたててみたいと思います。

一つ目は歩くまでが早くなったことです。歩くまでが早くなったということは、逆に言うとハイハイをする時間が短いということです。ハイハイをする時間が短くなることは手をつく動作の基礎が作られず、今後の腕力の成長にも影響してきます。その結果、手が出づらい子どもが増えてきているのではないでしょうか。

二つ目は生活環境の変化。昔と現代の家の造りとは異なる点が多々あります。

「和室」と「フローリング」
「広間」と「リビング」
「広い家」と「コンパクトな家」

子どもはしゃべらずとも意思はあり、本能的に防御反応をすることを前提に考えます。

「和室の広間」と「リビングのフローリング」

どちらの環境の方がハイハイをやるかを想像してください。フローリングのリビングは固いため、本能的に備わっている防御反応が働き、ハイハイをする距離も短くなっている可能性があります。そして、広い家からコンパクトな家の造りに変化し、床面積における机の面積が大きくなった為、つかまり立ちをする時期が早くなったことも一つの要因だと考えられます。

子どもは環境に順応するという本能に忠実です。だからこそ、育成環境は非常に重要になります。フローリングの上に布団やマットを敷くというほんの少しの変化で、子どもはハイハイをするようになる可能性があるのです。

子どもの発育・発達に応じて環境の設定に気を遣い、細やかに育んでいく必要があります。変化には必ず原因があり、それは細かいところに表れています。「真実は細部に宿る」と、子供の育成からも学ぶことができるのです。

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  • 崎野 聡
  • ■選手歴 八千代松陰高校 国士舘大学 JAPANサッカーカレッジ 国士舘大学 ■指導歴 松戸FC カナリーニョFC 柏ラッセル

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