目標や志は高く!サッカー指導方法の構築【三木利章コラムvol3】

目標や志は高く!サッカー指導方法の構築【三木利章コラムvol3】

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前回のコラムは、『〜ない』経験・体験という話。今回は自分が指導に関わらせて頂いたチームの話をしたいと思う。

10数年前の話。その当時のチームの環境は、平日週2回で練習時間は90分。コートサイズはフットサルコート1.5面位のクレーコート。そんな理想とはかけ離れた環境で育った選手達が、6年生時に県大会・関西大会優勝を成し遂げた。

そして、最近まで関わっていたチームは、平日週2回で練習時間は90分。コートサイズはフットサルコート1面位。3〜6年生の約40名で一緒にトレーニング。こちらも決して恵まれた環境ではないが、そこで育った選手たちが全国の様々な大会で活躍し、メディアに取り上げられる様な選手たちに成長してくれた。

練習日数やコートサイズなど、様々な環境は決して恵まれているとは言えなかった。そして、環境による影響で出来ない事は沢山あった。普通であれば、諦めたくなるほどのデメリットを感じるかもしれない。しかし、私はそう感じた事は正直あまりなかった。それは、自分自身が『〜ない』という経験・体験がそうさせたのだと思う。

その様な環境を憂うことなく、いつも目標や志は高く置いていた。だからこそ、与えられた環境・条件下の中で「何が出来るか?どうするべきか?」と、常に試行錯誤・創意工夫してきた。

サッカーの指導において幹となるモノ

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★量より質
質を高める為に、いかに環境や時間を有効活用出来るか?何が出来て、何を求めていくのか?その中で行き着いたのが「個」の育成だ。

★個
個にフォーカスをあて拘る育成だった。ドリブルやボールフィーリングを中心とした技術習得から実戦で生かせるスキルを目指しての積み重ね。そして、その部分を追求し探求し続ける中で、以下の重要性を学んだ。

★動き創り(コーディネーション)

★感度(空間認知・距離認知)

★脳トレ(視覚・聴覚・触覚)


上記は、自分自身の指導の幹となるモノだ。そして、次に出会った大切な要素は以下の通り。

■クローズドスキルのオープンスキル化

■「〜せざるを得ない」トレーニング

■心頭体技、全てに対してのアプローチ


これらを学ぶことで、自分自身の指導法が少しずつ構築されてきている。勿論、まだ未完成であり、常にアップデートし進化を目指している。これらの紹介や詳細はまた改めて書いていきたいと思う。

戦術は『個』を目指す事が大切

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トレーニングは、成功・完成を求めるよりも、より多くの経験・体験値を積み重ね、刺激を与える事を最大の目的とし、「テンポ」をとても大切にし意識している。

また、「遊び」の中に沢山の意義やヒントを感じ、一見「これって意味あるの?」と思われるであろう原始的な動きや要素を入れた「ボール遊び」を多く取り入れている。最近の選手は、外遊びが減り運動経験が減っている関係で、言葉は悪いが「どんくさい」選手が増えている様に感じている。「身軽」「身体が動く」事は、サッカーという足を使うという難しいスポーツには必要不可欠であるし、最も大切な「怪我をさせない」という観点に置いても重要だと強く感じている。

育成年代において、戦術は「個」を目指す事が大切だと考えている。また、発育発達の差が著しくなってきている昨今、「皆一緒」でなく各々の「自己ベスト更新と継続」を促し、そして導く事も同じく大切であり重要である。育成で最も大切なのは次のカテゴリーに繋げるコトだからだ。

街クラブだから出来る事や目指すべき事があるはず。それを追求・探求し続け「独自化」していく事が魅力ある選手育成に繋がって行くと信じ、これからも歩み続けていきたいと思う。

AUTHOR'S PROFILEコラム執筆者のプロフィール»記事一覧へ

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  • 三木利章
  • 大阪YMCA社会体育専門学校 卒業後、約20年間 少年サッカーの指導に携わる。2009年〜2015年まで兵庫県 ACアスロン監督を勤める。現在は、プロコーチとして新たなキャリアの道へ。『リガール ドリスク』サッカースクールを開催している。(http://ligar-football.com/)

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