ジュニア年代における個性の重要性【中村圭伸監督】

ジュニア年代における個性の重要性【中村圭伸監督】

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ジュニア年代では、選手ではなくチームが評価される傾向がある。これは、日本サッカーの育成界における大きな問題だと考えている。

大人が考えるサッカーで勝利を収めても、それでは個性的な選手が育たなくなってしまう。しかし、エキサイティングなサッカーを観戦していると、大人はいつの間にか目の前の勝利に対して熱狂し、一喜一憂してしまうのだ。そして、いつの間にか勝つための大人が考えるサッカーを強要し、選手の個性が育つ環境ではなくなってしまう。

組織に当てはめられた選手は、将来的に通用しなくなるという現実を多くの大人は知らないのだろう。高校サッカーやJリーグで活躍している選手は、チームに押し潰されずに個性を伸び伸びと育てた選手が圧倒的に多い。

この問題は、ジュニアサッカー世代のリーグ戦のあり方が、大きく影響している。大人(指導者)は、リーグ戦で勝つことでチームを有名し、保護者を満足させ、自己満足に浸りたいのだ。これにより、近視眼的に勝つためのサッカーを遂行するのだ。そんな大人目線のサッカーで、子供が育つわけがない。

少年サッカーにおける「個性」とは何か?

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では、「個性」とは何か?ジュニア年代における最も必要だと考える「個性」の『要素』を説明したい。

1.表現できる技術

「表現できる技術」は、ストレスがない状態のボールコントロールを可能とするため、相手との「駆け引き」をすることができる。「駆け引き」が出来なければ、レベルが上がるにつれて次第に通用しなくなってしまう。極論を言えば、「駆け引き」の無いサッカーは、フィジカルだけで決まってしまうサッカーになってしまうのだ。

2.チャレンジ精神

「チャレンジ精神」は、「ボールを保持したい!」「フェイントをかけてみたい!」など、子供の純粋な感情から成り立っている。勝利至上主義からすれば、リスクが大きくなるので、どうしても少年サッカーチームで押し潰されてしまうことが多い。そして気が付いたら、指示待ちの選手になってしまうのだ。

ジュニア年代が成長していく上で重要なサイクルとは、「気が付く→チャレンジしてみる→失敗する→改善する」だと考える。このサイクルをいかに回してあげるかが、大人の務めだろう。決して、大人が考えたサッカーを強要するものではないのだ。

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  • 中村圭伸
  • ■選手歴 柏レイソルJr.ユース 船橋市立船橋高等学校 ■指導歴 ヴィヴァイオ船橋サッカークラブ 千葉県トレセンU-14コーチ カナリーニョFC ファベルゼ千葉サッカースクール 三井千葉サッカークラブ

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